物流パレットの使用方法

パレットを効果的に使用するためには、適切な取り扱いと安全対策が必要です。

こちらの記事ではパレットの使用方法の基本的なガイドラインを紹介します。

運搬する荷物や使用環境に適したパレットを選びます。例えば、以下の要因を考慮して選択してみてください。

■　貨物のサイズ　→　パレットサイズ

■　貨物の重量 →　パレットの静荷重(静止時の耐荷重)・動荷重(動かす際の耐荷重)

■　使用期間 →　一度きりの使用か繰り返しの使用かにより、劣化のしにくさを選択

■　その他特殊要件 →　例:食品、衛生用品は衛生面を考慮

パレットに荷物を積み込む際には、以下のポイントに注意します。

■　荷物はパレット上に均等に配置
全面に重量を分散させることで安定させ、荷物が崩れることや、移動時に傾くことを防ぎます。

■　軽い荷物を上、重たい荷物を下に
重たい荷物を下にすることで、重心が下方に集まり安定しやすくなります。

■　荷物をパレットからはみ出させない
パレットから荷物がはみ出ている状態をオーバーハングと呼ばれ、危険な積み方のひとつです。荷物やパレットが潰れてしまう原因になり、全体のバランスが崩れ、荷崩れにつながってしまいます。

■　棒積みを極力避ける
荷物を縦横同じ方向に棒のように積み上げたものを棒積みと呼びます。棒積みは隣り合った列や段の荷物と噛み合わない為、横に揺れた際に列ごと(縦方向)に崩れやすくなってしまいます。

作業員の安全の為、パレットの使用には十分注意する必要があります。特に下記の点を守りましょう。

■　持ち上げる際には、フォークリフト、ハンドリフトなどの適切な機械や道具を使用

■　パレットは中央部分を支え、安定させる

■　移動時は急な動作を避け、ゆっくりと動かす

■　パレットに乗らない、パレット上で作業をしない
荷物の輸送や保管など物流用資材として設計されていますので、それ以外の用途で使用しないでください。

前項と同じく、作業時以外にも安全を確保する為下記に注意しましょう。

■　パレットは平らで安定した場所に保管する

■　直射日光や降雨を避け、湿度の高い場所での保管にも注意する

■　積み重ねる際、高さ制限を遵守する

■　中古品を使用する際は、都度劣化状況を確認する

これらの基本的なガイドラインに従って、パレットの使用を行うことで、荷物の安全性と効率性の向上につながります。また、食料品や薬品・化粧品など業界や用途に応じて、適した使用方法でご使用ください。

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